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昨日まとめた伏線/疑問点のいくつかが早速解決されたよ!!

・始まりのロボットグランドゼロと、虹との決戦時に居た「9体目」
デュデュマでしたー!(^q^)
・グランドゼロの炉心でメルパトラが感じた「何かの気配」
デュデュマでしたー! (^q^)
・最後のクロイツ・フュンフの在り処
アースカルフの母国で発見されてましたー!
・伝説で語られているとおり、大魔王デュデュマは復活して世界を滅ぼすのか
虹のせいでグランドゼロに封印された挙げ句改造受けて狂ってました! 滅ぼす気マンマンです! 星の守護神から大魔王にクラスチェンジ!
・機能停止した残存ロボットが世界中に残っている
農家のおじいさんが『今すこしあれが動いた気がして…』とか言ってました! 大魔王デュデュマの部下になって動き出すかもしれません!
・ゼロクロイツの時間軸が大地の記憶に残されていないのは何故なのか
大地の分身であるデュデュマが狂っていた=失われていたせいでしたー!



ははは、あとは滅亡一直線だよ。ははは。
――せっかく好きになったキャラもいっぱいいるのに寂しいな…みんな死ぬのか…やだなあ…
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ガンガンオンラインで連載されているマテリアル・パズル ゼロクロイツが、先月主人公ベルジ死亡という形で天命編を終了しました。今月(てか明日)更新され突入する血胤編が始まる前に、ここで伏線というか疑問点のおさらいをしておきたいと思います。そこ、メモ代わりとか言うな。

【ゼロクロ・マテパ本編で共通使用されるだろう伏線】

・ヌルと命七乱月
ヌル=5体のクロイツと融合者が揃って初めて起動。フィーアの融合者が3人必要な事を考えると、ヌルを起動する為に必要なクロイツ融合者は全員で7人。
これは本編で命七乱月が7人の魔法使いを生贄にして発動することと関連性が考えられる。ヌルの骨の形は剣のようだ、と例えられている。命七乱月も最強剣として広く伝えられている存在である。
ヌルは大地の封印を解く魔法が使用できる、と言われている。
命七乱月は禁断の扉を開く鍵の魔法、魔法を超えた存在を手に入れる鍵、と言われている。ここからもヌルと命七乱月の類似性が確認できる。
ヌルが何らかの原因によって形態を変え、命七乱月という魔法に存在変換したのではないだろうか。では、その原因と理由とは何なのだろうか。
これは血胤編で明かされるかもしれない。

【ゼロクロで使用されるだろう伏線/疑問点】
・始まりのロボットグランドゼロと、虹との決戦時に居た「9体目」

ミトことメルパトラが仙里算総眼図で大地の記憶を読んだ際、『9体の』とわざわざ強調して言及している。グランドゼロ1体と虹7体以外に存在していた9体目。ただこの9体目がロボットであるかどうかは不明。ロボットかもしれないし、他の存在――例えばクロイツかデュデュマかもしれない。
・グランドゼロの炉心でメルパトラが感じた「何かの気配」
もちろん、この気配はグランドゼロ自身のものかもしれないし「9体目」なのかもしれない。もしくは、もっと上位の存在。ロボットを送り込んだ文明のものかもしれない。
・最後のクロイツ・フュンフの在り処
世界中のロボットが活動停止状態にある為、わざわざフュンフを捜索しには行かないかもしれない。そうなると、マテパ本編でお披露目の可能性もある。
・フュンフが発見された場合、ヌルを起動させるか
ヌルをゼロクロで復活させるならフュンフは発見されるだろう。ただこれも、ヌルが必要になるから復活させるのでは。北極での虹との決戦が終了した一ヶ月後に世界は滅亡すると明言されている為、ヌルを必要とする非常事態に陥った可能性は高いかと考えられる。
・伝説で語られているとおり、大魔王デュデュマは復活して世界を滅ぼすのか
デュデュマは星の守護システムであるので、世界を滅ぼすとは考えにくい。デュデュマが現れるのはあくまで星の存在が危険に晒された時だ。だが伝説ではデュデュマは地の底から現れ、女神と女神率いる魔法使いたちと闘ったという。問題は、伝説上で語られているデュデュマが本当に星の守護神デュデュマと同一の存在であるか、という点だ。長い歳月の間に他の存在とすりかわっている可能性がある。
……もしくは、地上の人間の被害を考えずに敵勢力を壊滅させるため世界中を絨毯爆撃した、という可能性も残っている。
さらに言うなら、クロイツ=デュデュマ自身と勘違いされた事実があったことを考えるに、暴走したクロイツ――ヌルなど――がデュデュマと認知されてしまったという可能性も考えられる。
・完全融合したベルジの遺体は魔王の骨として扱われるのか
扱われるとしたら大変酷い仕打ちだと思われます。分離しといてくれ。
・機能停止した残存ロボットが世界中に残っている
緊急コード発動で一斉に動き出す、なども考えられる。虹によって統率が取れていた時より無作為に暴れ回りだしたら被害はもっと甚大になるかもしれない。
・ベルジを喪ったメルパトラは正気でいられるのか
彼女は女神として希望を集める存在である。だがそれはロボットという脅威から民衆を護る為。虹を倒しロボットの脅威が無くなった今、彼女が女神の責務から背を背ける可能性もある。が、基本的に良い子なのでそんなことはないであろう……と思いたい。
・いいとこなしのクリムは主人公たるところを読者に対してアピールできるのか
土塚先生はラストからお話を創る。そして骨組みをしっかりと立てて構成するタイプの作家である。その土塚先生が1巻冒頭でグリンにこう言わせた。
『そこには滅びゆく世界を救おうと闘った3人の物語があったんだ』と。
またメルパトラからは、
『人には皆使命があって あなたはクロイツで戦う事それではなかったという事 クリムは別にやる事があるのよ』
と言われている。続けて次頁1コマ目は頁の約1/4の割合を占め、シリアスなクリムのアップと共に彼女の心の声、『私も…皆の役に立たなきゃ…』と描写されている。
以上の演出から考えるに、私はこれをフラグと断定する。クリムは血胤編で何かをしでかすだろう。それが正に出るか邪に出るかは土塚先生のみが知る。
・キラは再登場するのか
むしろ、クロも再登場するのか…。
・ゼロクロイツの時間軸が大地の記憶に残されていないのは何故なのか
ゼロクロはマテパ本編の登場人物、グリン王子が魂をゴッドマシンで過去に飛ばして見ている物語である。大地と一体になったメモリア初代女王は魔法など使わずとも直接大地から記憶を見ることができるはずだが、それが不可能だったためグリンに魂を飛ばすようお願いしていた。この理由もおそらく血胤編で明らかになるのでは。

【マテパ本編・第四章神無で使用されるだろう伏線/疑問点】
・グリンは魔王の骨を復活させなくてはならない

これが単純に発掘なのか、それとも融合まで済ませろという意味なのかどっちなんだメモリア女王。融合までしろとか言ったらグリン大好きな自分は黙っちゃいませんぜ。
・三千大千世界を使用する魔法使いは出現するのか
ゼロクロ初出魔法は本編でも使用される事を前提としてだが……正直この魔法って叫星魔渦と被ってるよね。重力と引力。似てるけど違うけどね。三千大千世界のユニークな使用方法、というか技は現代の魔法使いのほうが洗練して使用しそうである。そして十中八九三十指が使用するだろう。こんな事言ってると、もしかしたらジャンクーア息子とか娘が使用しそうだがな。
・7thボルトの第7の盾
第一印象に比べ実はもの凄く良い人だったレオドリスさんが使用しなかった(極めていなかった)技。いったいどんな魔法なのやら。レオドリスさんほんとごめんね、あんたマジで良い人だったよ……ほんとごめん、残念です……場合によってはナトラレーゼの頭をはたきに行きたいと考えております。
・大魔王と女神の伝説の真実が明らかになって起きる読者・キャラクターへのフィードバックによる未知の影響
これが明らかになった場合、読者の情報としてはかなり重要になるのでは。どんな内容になるのかも血胤編が終わらない限りさっぱりわからないので、影響の予想もしようがないのだが。





こんなとこかな。それでは明日7月7日正午を楽しみに待ちたいと思います。
ヤンガン増刊号のコラボ漫画読みました。 

ねこ と ねこ が…!

ちぅ…だと…?!

・全体的に清杉のノリ
・さとりん! それサッカーやない、キックベースや!
・室江の人も車に轢かれて死なないキャラだった、よかった
・合成は土塚先生担当(あぐり女史談)だそうだが、上手いことできてました
・「とり高ーファイ!」 か わ い い
・Q様ゲスト出演
・工藤の守護神ぷりがぱねえだけにダレてる工藤が新鮮
・部員「5人」でサッカー…だが+2匹参戦なので実質は7名である(それでも足りないのだが)
・清村サッカーしてねええ
・土塚漫画初のキスシーンにコンビニで大爆笑
・果たして次号ガンガンで清村は無事サッカーできるのか
・というかあぐぅまんを購入することはできるのか?

「できません」
「ていうかさせません」
「帰ってきた頃には試合終了です」
(清杉予告ネタ)

左遷と書きました。
編集部的には左遷ではないのかもしれんが、第一印象が左遷だったのでまずこう書きたいと思います。まあ、ガンガンオンライン見てるとだいぶ力入ってるコンテンツなのでそう悲観することもねーかなーと思うんですけど。男子高校生の日常とかこの前話題になってましたね。(個人的には見逃した第1話の女装回が読みたい)
それとトラピの番外編は必見。ナナ萌えー。はあはあ。ナナ可愛いよナナ。ぱんちら!

ゼロクロ読むのは多分土塚の固定ファンだけっていう編集部の目論見があるのかなあ。だからその固定ファンをオンライン上に引っ張っていきたいのかしら。まあ、確かに読むけどね。無料だしね。重くないしインクも付かないし。
けど今月の頁数少ないなー。32頁て。いつも50頁くらい描いてるのに……(これに清杉やBBBを合わせると約100前後になるんですよね。ガンガンのおよそ何分の1なんだろう)
清杉やBBBが残っているとはいえ、これからどうしようかなあ。正直毎月心の中で「鋼や魂喰目当てで買ってるんじゃないですから!」と叫ぶのも辛くなってきたよパトラッシュ…。重いしかさばるし、買うのめんどいわー。
マテパ外伝連載時と同じように立ち読みに戻るかな。

さて、ゼロクロイツが11月からオンラインに行くということはですよ。もしかしたら4章神無、本誌で連載するかもしれないっすよね……
ほら、ゼロクロと神無の連載関係がツバサとホリックみたいに内容がリンクするとか、そういうのもありじゃないっすか?
……と考えてはいるんですが、そうすると土塚先生の仕事量が半端ないことになるので、流石に現実的ではないかあ。連載5本とか、字面だけ見ると超売れっ子に見えますね。でもそうじゃないのが土塚クオリティ。

それにつけても、最近ガンガンが新連載をどんどん打ち出してきてますな。雑誌の雰囲気替えかしらん。鋼ももうじきおわりそうだしねー、ライト系に移行するのかな。

それではやっとこさ、ゼロクロイツ感想いきます。



◆クロイツ使用魔法名◆
ミト様の変換するフラメアインツの使用魔法は「焦天回廊」、属性炎。
現代の使用者は女神の三十指クインベル。
2章ラストで太陽丸がシャルロックとリゼルに語った、リゼルと故郷クリスタベース国を同じくする、「男であれば五本の指にもなれた」という女性です。
リゼルの魔法「アイスランランス」(属性凍)との闘いが楽しみですねえ。炎VS氷かー。アイスランランスは相手が多量の熱を持っていると、速度凍らせても溶けちゃうからなー。これはやばい?
2年後の成長したリゼルに期待するしかないですね。

……多分背は伸びてないだろうけどな!

それにしても「焦天回廊」かー。かっちょいい名前だ。土塚らしいネーミングセンスですね。どんな魔法なんだろう、わくわく。ティトォさんと当たって炎の奪い合いとかあったら燃えるだろうなー。
あ、でも変換する魔力の元が炎とは限らないか……一体何から変換して、どんな性質の炎にするのか楽しみです。

レオドリスの変換するシルトツヴァイの使用魔法は「7thボルト」、属性盾。
現代の使用者は女神の三十指 五本の指、守護騎士ナトラレーゼ。
うーん、やはりファンの予想通りナトラレーゼの魔法を使用するクロイツでしたね。にしても意味深な名前だ。ここでも数字が「7」か。命七乱月といい、虹といい、「7」という数字にいったい何の意味が込められているのでしょう。

……ナトラの護ってる「あの部屋」が、プロローグのあの扉だったりするのかなあ。(この伏線ずっと謎なままなんだよね。けど回収間違いなしだろうからなあ)

◆対「虹」戦◆
「虹」は全部で7体ですが、そのうち2体はすでにミト様の父と兄が道連れに倒しているとのこと。おお、これは話がスピーディに行きそうだな。
のだが。

ミト様に死亡フラグが立っとる……
あかん……死にそうだ……これは死ぬ。絶対死ぬ。
そうすると女神は代替わりするのだろうか。
いや、マジェンガ国が「女神の影響で女性の方が強い」という社会らしいので、こういうのって長い間女神が君臨してないと無理だよねえ、ミト様若いのになんでだろうと思ってたんですよ。てことは国民には知られぬよう代替わりしてるのかなあとか。「ミト・ジュエリア」っていう女神は一般には顔見せしてないようなので、それも可能っぽいですね。
そうすると女神の中の人交代劇によって、マテパ本編で語られている伝説の、守護神デュデュマの名を大魔王に変え、デュデュマに刃を向ける女神が現れるのでしょうか。
もし女神が交代するとしたら、やっぱり魔力の高い人間が選ばれますかね。
……今のとこ三女ポジションのクリムが選ばれちゃったりしないよね……? ね……?
あっそうそう、地味にベルジとメルパトラちゃん間接チューしてますよね。してますね! もう何さクレープ食べあいっことか! 萌えるじゃねえかよおおおおちょっと土塚先生どうしちゃったのおおおおおおおおお! こういうのをあっさりできるあなたが好きだあああああああああああ

◆学園編……?◆
メモリア魔法陣と明らかに関係のありそうなマジェンガ魔法陣。メモリアの方は、禁断魔法命七乱月封印解除儀式兼継承者選抜戦闘儀式、という長ったらしいのが正式名称なわけですが、マジェンガ魔法陣はクロイツ融合者養成施設なので、名前が似てても中身は大分違いますねー。
今回は魔法陣入学試験。クリムも記念に受けとこーかなーくらいのノリでくっついてきましたが、これでちっともイラっとしないのがすげえ。おかしい……普段のわたしならこういう手合いの女子に対して「国へ帰れ」くらいの勢いで冷たい目を向けるというのに……! 何故だ、何故なんだ。クリムが可愛いからか、ベルジとシュウガに何が何でもくっついていくという気概があるからなのか、ベルジの精神ケアを行ってくれる可能性があるからなのか、それともおっぱいとふとももだからなのかー! おっぱいかー! おっぱいに釣られたのか自分ー!(大変弱いです)

◆確かにちょっとスザクにも見える◆
大概のファンが予想していた通り、あのデブが痩せて戻ってきました。

マルキス様……!

はははは、ちょっと美少年になりすぎじゃないですかマルキス様。正直ときめきましたよ? 美少年フラグ立ってんなーとは思ってましたけどぶっちゃけここまで可愛いとは思いませんでしたよ? どうしてくれんじゃボケー! 可愛いじゃないかクソー!
美少年でそこそこ頭も良くて性格もいいって完璧だろ……しかもそこに財力と権力がプラスされる……だと……?

◆お姉さん怖い◆
司会のお姉さんが怖いよー。目が笑ってないよー。
さてマジェンガが求めているのは6人の融合者と18人の候補生とな。まあベルジはすでに融合して魔法まで使えちゃっているんですが、安定して存在変換するためにこの養成施設に入ることに。入学試験なんかやらなくてもシード枠というか裏口入学というか、まあとにかく特別枠で問答無用に合格してもいい気はするんだが。三兄妹仲良く試験頑張ってくれ。
融合者6人のうち1人はベルジで決定だと思われるので、そうなると実質5人の融合者が新しく出るんですねー。シュウガは融合者になれるかな、それとも候補者までなのかな。ベルジと同じくデスレオンを乗りこなせるシュウガなら才能アリアリだと思うけどなー。ここは王道で融合者になってほしいですね。

……いや、融合者になれても死亡フラグ立つだけなんですけどね……(どよんど)

ゼロクロ2巻の裏表紙でクリムとシュウガの間にそれぞれパズルのピースが浮いていたので、多分融合者になるんじゃないのかなーとは思うんですが。なったらなったで、ちょっと複雑です。物語としては好きな展開ですが、キャラ愛の観点からみると悲惨すぎるんで。
これでクリムが融合者になってえげつない魔法使い始めるとかいう展開があったら笑うぞ、わたしは。感動して。

そんなこんなで提示された報奨金の額がすごかったり、融合訓練中に死んだり発狂したりするよと脅されたりしたあげくに入学試験の内容が発表されます。
魔法陣の近くにあるティーアの森、その中に生息する猛獣を寄生石を使わずに乗りこなしてみろという試験です。一般人なら裸足で逃げ出したくなる内容ですね。
けれどベルジとシュウガは魔獣デスレオンすら乗りこなす、レベルの高いマテリアル使い。ぶっちゃけ楽勝でしょう。
クリムは……「デスレオンは撫でるくらいが精一杯」と自評しておりましたが、実はこれ凄いことなんだぜっていう展開くるかな…こないかな。
マルキス様は、うん。無事でいてくれればそれで。

◆ベルジがコワイデス◆
ベルジが怖いよー、この人怖いよー。ほんとに主人公? 第1話のさわやか青年はどこへ行ったというの。
もともと素でこんななのか、それともクロイツとの融合の影響が出てるのかどっちなんだよー。はっきりしろよー。主人公マジ怖いよー。
ページめくって普通にびびったじゃないかこんちくしょう。

◆萌えキャラシュウガ◆
よく寝る子、シュウガ。今回は頭にねこのっけてたり、真面目に話聞いてるかと思ったらやっぱり寝たり。そわそわしたり、「ずばりまんまじゃねーか」とかモノログってみたり、もうどうにかしてええええ。可愛いじゃねえかこのう。
さて来月はキマイラを手懐けることができるのかな。頑張って目立ってくれシュウガ。

いっちょゼロクロイツ総括感想でも書くかな。
『超重大発表』という予告で始まったマテリアル・パズル第0章ゼロクロイツもあと2か月で一周年。早いもんですね。短期連載された第3章の最終話で明かされた、第0章連載の事実。あの時のわたしのうろたえぷりったらなかった。すわ打ち切りかと戦々恐々としていました。
(「なんで『超重大発表』が打ち切りなんだよ、ありえねーだろjk」と過去のわたしに言ってやりたい)
(まあ、そんだけ動揺してたんですよ。マイナス方向に考えまくって)
「女神と大魔王の伝説」や「魔王の骨」の予想もしてましたねー、外れてますけど。外れてますけど! ばっかでーオレ。

さて、主人公側敗北という衝撃の形で結末を迎えた第3章、そのラストでグリンが飛ばされたのは遙かなる過去。古代の時代、女神と大魔王の伝説が生まれた時間。
マテリアル・パズル『メテオン』っぽい巨大な人影が森を蹂躙するカットで、一旦マテパの現代の時間軸は幕を閉じました。
そして次ページ。
『第0章ゼロクロイツ連載開始』の文字。
…この時のファンの驚きといったらなかったですよ、マジで。
だって希望溢れる第2章終了ページの次ページ予告が、「第3章飛ばして2年後の第4章やります。それまで外伝でちょっと待っててね(意訳)」だったのに、その後「予定変更して第3章短期連載するよ」になって、ファンが「じゃあ第3章終わったらついに第4章なのね、wktk!」としてたら、これだよ?!
しかも第0章作画変わるんだぜ! キャラ総入れ替えでほとんど別作品! ファンは阿鼻叫喚の坩堝に! もちろんわたしも!

もーさー、頭の中は「TAPどうなっちゃったの…TAPどうなっちゃったの…TAPどうなっちゃったの…」で占められてましたよ。土塚先生ならマジで死亡もやりかねない。けど第一巻冒頭のプロローグの存在があるので、とりあえず不安は一旦保留できました。あのシーンは明らかに連載時より未来のシーンだろうと考えていたので、「とりあえずティトォさんは無事だろう」+「命七乱月もあるっぽい」という予想がついたので。
でもTAPの不老不死が解除されてTAPがバラバラになってる可能性はありますけどね。(クードラドール暴走時にアクアさんが星のたまごに手を伸ばしていましたが、また上手く3人でたまごの中に戻れたかなあ…)
(でも元の身体がすぐ側にあるのにできたんだろうか)
(たとえ不老不死化できたとしても、デュデュマVSクードラドールの戦闘の余波で元の身体消し飛ぶかもしれないし)
(そうなると、TAPの念願である『元の身体に戻る』は…)
元の身体に戻ったまま星のたまごを守ってどこかに逃亡、というケースも考えられますが、あの時3人は戻ったばかりで上手く身体が動かせない状況にありました。ミカゼたちがなんとかTAPを守ってくれてたら、希望も少し湧きますが。
けど戦闘に巻き込まれた島から脱出するのは難しいよね…。
あ、でも五本の指のうち三本がいて、そのうち一本は絶対協力してくれる、一本はよくわからん、一本は…一人で逃げそう…(むしろ近づいたらばすばす斬られそう)という状態なんで、ジャンクーアが協力してくれたら逃げ出せるかな、どうかなー。
五本の指といえば、ジール・ボーイは生きてるのほぼ確定だと思うんだけどどうでしょう。兄貴のエル・ボーイとの因縁がまだあるし、第4章予告ページの「お前の右手の魂だ」というセリフは明らかにジルさんの失われた右手の魂を指してると思うんだけどなあ。
ミカゼの身体に収められた命七乱月がクードラドールに反応してその姿を現そうとしたことも気になります。でも命七乱月を使用するために必要な、生贄となる魔法使いがあの場に揃っていたかというと微妙です。そもそも『魔法使い』の定義がなー。あの場に存在していた純粋な魔法使いはTAPのみ。他は魔法器具を使用しなければ魔法を使うことができない擬似魔法使いと、マテリアル使い、あとシシメ師匠。擬似魔法使いは魔法器具を取り上げてしまえばただのマテリアル使いなので、真に魔法使いとは言えない気がするんですよねー。純粋な魔法使いでなければいけないのか、それとも単純に『魔力の高さ』で選ぶことによりマテリアル使いでもOKなのか、そこで判断が分かれるんですよねー。
命七乱月は姿を見せたけど、何もできないままだったのかな。どうなのかなー。

…と、なんだかすっかりゼロクロから離れてしまったぞ。いかんいかん。
とりあえず現代メンバーからは一度離れて、ゼロクロ感想ね。

第0章ゼロクロイツ。イメージカットは第3章終了時に、第1話のネームは第3章『彩光少年』1巻おまけページに収録されていました。作画担当は新人となる吉岡氏。そう下手そうでもない(けどちょっと見にくい)、でもタッチは今までのマテパのイメージと離れている…古代のお話である、という点を強調するためにはよい変更でしょう。
しかし。
この作画変更、それだけの意味ではありませんでした。
土塚先生では描けない絵を描くための変更だったのです。
つまりロボ。
巨大怪獣。
彩光少年1巻おまけページを見た瞬間、わたしは「ああ…こりゃ変えるわ…」と呟きました。うん、変えて正解だったんだろうね。この時点で吉岡氏に対する不満はだいぶ低下。
だって、ロボだもんね…そりゃ土塚先生描けんわ…。

そして期待半分、不安半分で始まったゼロクロイツ第1話。TAPとは違う主人公で始まる、新しい『マテリアル・パズル』。この新主人公たちに馴染めるかどうか、愛着が持てるかどうかがわたしの中で評価が決まる点でした。
結果、第1話時点では答えは保留。キャラ導入としては堅実な、ごくごく普通の、しかし構成の上手さが光る始まり方でした。第3章までを読み込んでいるファンの目からすると、TAPたちに対する想いが強すぎてどうしてもキャラが霞んでしまうのですが、導入は普通に及第点だったと思います。少なくとも、下手だとは思いませんでした。これはやはり、10年近く漫画家生活を続けてきた土塚先生の力量が確かだという何よりの証拠でしょう。
その後連載を続けるうち、『魔王の骨』の正体やこの時代の背景などが明らかになりました。マテパ無印とのリンクもところどころ見受けられるようになります。星のたまご、存在変換、千里算総眼図――寄生石を飲んだ生物の瞳などが、序盤でのリンクでした。

さてこの時代、人類は鉄身の巨人『ロボット』によって滅ぼされようとしていました。そのロボットに唯一対抗できるのがクロイツ。
星の守護神デュデュマのしもべたる、星のたまごから生まれた生物クロイツ。そのクロイツが朽ち、後に残されたのが『魔王の骨』。
魔王の骨に魔力の高い人間が血と肉と魂を捧げることによって、その人間はクロイツに存在変換できるようになる。
ただし代償として魂を蝕まれ短命になる様子。また精神や思考も影響を受けるようで、ベルジはすでにその片鱗を見せ始めています。

……この第0章ゼロクロイツは、マテパ世界内での伝説が発生した時代です。物語プロローグから説明されていたその伝説とは、
【1000年前、文明によって大地を汚す人類に罰を与えるため、大地の底より『大魔王デュデュマ』が現れ世界を滅ぼした。
デュデュマの力はとても強大で、どんな方法を以ってしても止めることは叶わず、多くの人類が諦め始めた。
しかし、そんな中でもデュデュマに立ち向かうものがいた。『女神』とその部下たる『女神の三十指』。
彼らは『魔法』の力を使いデュデュマを倒し、人類を救った】
というもの。
けれどデュデュマは魔王などではなく星の守護神であることがマテパ無印で明らかになりました。そうすると、「デュデュマを倒した」という女神の話はおかしいことになります。実際にゼロクロイツではデュデュマは人々に崇められる存在でしたし、『女神』と呼ばれている少女ミト様はクロイツに存在変換できます。人類が戦うのはあくまでロボットであり、クロイツの意識もロボットを敵として認識しているのです。
伝説と現実の齟齬。この原因は一体どこにあるのか。マテパという物語の初期から張られた伏線、おそらくそれもこの第0章で明らかになるのでしょう。

もうひとつ気になることは、【ゼロクロイツは一度終焉を迎える物語】であるということです。
伝説でもあるように、この時代世界は一旦滅びかけます。そこで僅かに生き残った人類がマテパ本編に繋がるのです。ゼロクロイツ本編でも、すでに大地の5分の1がロボットによって荒野になっているとか。
さらに、主人公ベルジはすでにクロイツ変換による狂気の片鱗を見せ始めています。
これが怖いんだなー。吉岡氏は狂気の表情を描くのが上手いね。いかにも好青年だったベルジがほんの少し変わっていき、負の側面を見せることが多くなっていく。09'8月号の、回想を交えた殴るか殴らないかの駆け引き、その後にベルジが見せた怒り。読者はちょこちょこベルジがやばくなっていくのを見せ付けられているので、ベルジにとって父親がとても大切な存在でそのために殴った……と単純に言い切れないような視点を植えつけられています。「言い切れない」というのがポイントですね。どっちとも取れるので、読者は非常に不安に思います。『不安にさせる』というのが多分土塚先生の狙いなので、きっと答えは明確にされないでしょうね。悔しいが上手いなあ(笑)
さあ、この狂気。主人公たるベルジを襲う変化。悲しいことに、ベルジは作者に「こいつ死ぬよ」とおもいっきり明言されているわけですね、きっちり言葉にはされなくとも。主人公死亡(もしくは発狂・精神崩壊?)エンドが約束されちゃってるわけです。主人公的にはバッドエンドですよ。
お話的にはハッピーなのバッドなの、どうなるのと考えると、これには前述した女神と大魔王の伝説が関わってきます。
わたしはマテパ無印の世界は、伝説(つまりゼロクロイツ)の時代にグリ・ムリ・アの計画のごとく一度存在変換されてしまった世界、と考えています。(検索したら同じ考えに行き着いている人が結構いたので安心した。わたしだけじゃなかった……)つまり、ベルジたちはゼロクロイツが終わる頃に存在変換によってその存在を消される可能性大なのです。
けれどこの説を支持する場合、ちょっと疑問点が発生します。大昔に存在変換を行ったのが『女神』と呼ばれる人物で、デュデュマを『大魔王』に仕立て上げたのではないか……というのがこの説の重要ポイントのひとつなのですが、ミト様は良い人っぽいので話が違うことになります。
あくまでこの説を支持したいわたしは、じゃあ『女神』が黒幕なんじゃなくて別の存在が存在変換を行い真実を歪め伝説を作ったのでは? と考えていますが、さてどうなんでしょうねー。

ゼロクロラストの展開ですが、ベルジが何らかのパゥアーによって助かる! というような展開も、まあ考えられなくもないですけど。
土塚先生のことだから、安易にキャラクターを救うというのはあんまりやらないと思うんですけどね……。特にゼロクロは終焉を迎える物語ですし。(わたしの思い込みだが)
そういう主人公補正って、土塚先生嫌う気がする。(これも思い込みにすぎませんが)
それにナレーション入ってるじゃん、「なぜこの時クロイツは自分ではなくベルジを選んだのか――」っていうシュウガの気持ち。
……やばい気がするんだけどなー。わりとシュウガはいい子っぽいので、(無愛想で仲悪そうに見えたがそうではないっぽい)これは純粋にベルジを心配しての言葉だと思いたい。

あと、魔法。『マテリアル・パズル』と題名が付いているにも関わらず魔法や魔法使いが一切出て来なかったゼロクロイツに、ついに魔法が出現した瞬間、完全にマテパ無印とのリンクが確立されたと思います。
まあ彩光少年第2巻おまけページでクロイツの設定が出た時、名前がそれぞれ「フラメアインツ(炎・1)」、「シルトツヴァイ(盾・2)」、「フェーダードライ(羽・3)」だったので、ベルジの変換するクロイツがもしかしたらエンゼルフェザー使うんじゃない? ということは言われていたんですけども。だけども。

やっぱ本誌で見たときの衝撃って言ったらないね! もう『キター!!』ってなって興奮しまくりだったよ! あのでっかい巨体で魔法使うんだぜ、燃えるしかねえっつの!
あとは魔法使いが出てくればいいんだけど、出るのかなー。というかロボットに人間の魔法が通用するのかしら。五本の指クラスだったら効きそうな気はするけど、それ以外はなー。
あっ、パイナップルフラッシュだったらいけるかな。あと超覇導天武刻輪連懴吼には期待せざるを得ない。

そんなこんなで、ゼロクロキャラにもだいぶ愛着が湧いてきましたよ。土塚先生がスロースターターなのはマテパやバンブーを見る限り予想の範囲内だったのでこういうじわじわした面白さの上がり方は分かっていてもどきどきしました。物語の構成が丁寧だなとつくづく感じます。少々ナレーション入りすぎかとも思いますが、まあグリンのナレーションだと思えばわたしは別に。グリン可愛いよグリン。グリンどうなるのグリン。グリン4章で活躍してねグリン。
キャラもどんどん魅力的になっていく。特にこの前のミト様☆覚醒とかね。ミト様☆とかね。もーびびったね。まさか土塚作品でこういうのがくるとはね。案の定土塚先生無理してるみたいでお疲れだったけどね。やっぱ苦手なんだなこのノリ。でもやり切っちゃうところにプロ精神を感じる。さすがです土塚先生! 一生付いていきます!(信者1名)

最後に吉岡氏。この人はかなりのコアな土塚ファンなようで、もう幸せそうにゼロクロを描いてるんだなーということがひしひしと伝わっています。1巻おまけマンガでその事実が判明して以来土塚ファンの彼への心証は軒並み急上昇したようで、わたしもその一員です(笑) 土塚先生が愛されてるんだなあ、と改めて感じ入った次第です。
2巻カバー裏のおまけマンガでも、土塚先生へのラブっぷりと1ファンとしてマテパに直接関われることを喜んでいる様子が描かれているので必見です。吉岡氏には独り立ちした後も頑張ってもらいたいですねー。……彼の作るお話が面白いかどうか分からないのであんまり安易に応援できませんけど。
あぐり女史といい、吉岡氏といい、土塚先生は作画担当さんの愛に恵まれてるなあ。

さてさて。
マテパファンとしては第4章を早く連載して頂きたい気持ちもありつつ、ゼロクロが面白くなってきたので微妙にゼロクロが終わるのが惜しい気もしつつ。
でも第4章、早く見たいなあ。
けどそうするとベルジ死んじゃうなあ(多分)。
ゼロクロイツはどのくらい連載するのかなあ。わたしはわりと短期間で連載終了すると考えているんですが、(といってもマテパ第1章くらいの長さになるとは思う)3年ないし4年くらいで最終回迎えるんじゃないですかね。ベルジの訓練はわりとすぐに済みそうな予感もするけど、あ、でも敵ボスの『虹』やその裏に潜んでいるだろうまだ描写ないラスボスもあるからなあ。そこらへん上手く纏めちゃうかなあ。あとゼロクロイツ連載しつつ第4章連載という形も考えられなくはないんですよねー。土塚先生のことだからやらない、とは言い切れない。編集部がどう判断するかは分からないけど。

あ、アニメ化は期待してないです。
だけどドラマCDとかはやってもよくね、とは思ってます。
「清杉と」をアニメ化はありだとも思ってます。

今月のガンガン9月号、ミト様☆覚醒のその後は一体どうなるんでしょうね。もう待ちきれませんね。あと1週間かー。

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