いや情報漏洩なるから言えませんけどね
ていうかその前に覚えてすらいないんだけどなwww
明日のおいでん晴れるかな―。予報通り雨になるんだろうか。
薄く雲を挟んで欠けてるの確認できたそうなんですけどね! ぐあああああ! 惜しいことした―。
でも職場のでっかいデジタルテレビで中継映像は見ましたよ。天気悪いとこで起こるとほんと真っ暗になるんですね。いやー参考になるわー。晴れてる時はあんな風になるし、もう情報化時代に生まれてほんとよかった。燃えるわー。
とりあえず、アマ公おかえり!
ウシワカとラブラブランデブー楽しんでね!
いやーいいねえ。面白いね。「もうすぐ文化祭」も「仙人を呼ぼう」も「ほほえみのある城」も「二階堂君の法則」もジャンプに載るだけあってよかったです。ギャグなのにあのクールなとこがたまんねえよ土塚先生。愛してる。
え? また短い?
サーセンです。基本場面転換とか切りのいいとこで切ってるんで、今回こうなりました。でも来週は長くなるよ。
紅蓮の思考を考えてると、興味のあるものとないものでこの人態度違いすぎて笑えてきます。孫の神様ってこんなんなのなー。早くデレ書きたい。そのためには中盤まで進めないと……。
浮かび上がっていた像が色を失ってぼやけていく。
水晶球はみるみるうちに元の透明度を取り戻し、蔀戸から射し込む陽光を受け鮮やかな橙へと染まっていった。
紅蓮は傍らの主人の様子を窺った。晴明は黙然として、何も映っていない水晶を撫でている。渋面ではないにしろ、深い皺を刻んだその顔は常になく眼光を鋭くさせていた。余程深く考え込んでいるのか、紅蓮の露骨な素振りにも反応しない。
夕刻となり風が冷えてくる時間だ。単衣と袴、それと袿一枚しか身に付けていない今の晴明には酷だろう。年老いたその身体を茵に横たえさせる責任が紅蓮にはある。だが、すっかり思索に没頭した晴明に言うことを聞かせるのは至難の業だった。
さてどうするかと似合わないため息をついて、紅蓮はそういえばと顔を上げた。
晴明はここ一年ばかり身体を酷使していた。年齢を重ね人並みに体力が落ちたその身で、さらに魂すら操っていた。その負担は凌壽が来襲する以前から表面化し、彼はこの数か月体調を崩しがちだった。それなのに。
あの幼い天狐が式になってから、晴明の顔色が良くなった気がする。
(……いや、気のせいだろう)
紅蓮は頭を振ってその考えを否定した。天狐が来てからまだたった五日だ、偶然晴明の調子が良くなっただけだろう。
ただ、調子がいいからといって油断はできない。今日は「遠見がしたい」という主の望みを汲み取って渋々了承したが、心労を重ねてもらっては意味がない。やはり当分遠見も禁止だ。
そう、気にかかることはいくらでもある。長い間独りきりで凌壽の魔手から逃れてきたという天狐は、自身の証言通り集団戦に慣れていないようだった。……これは致命的な欠点だ。彼ひとりで凌壽と渡り合うことができないのなら、紅蓮たち十二神将と協力して凌壽を倒さねばならないのに。人間である丞按にすら遅れを取っているような状況では困るのだ。
二つ目の不安材料は、怪僧・丞按に対する妙な躊躇いだ。せっかくの奇襲戦だというのに悠長に言葉を交わしたり、最後まで全力を振るわずに終わるなど、明らかに手心を加えている様子だった。攻撃する素振りもなく、ほぼ束縛するためだけの術を行使していたことからも、その意図は明白だった。
――丞按を殺せるのは、彼しかいないというのに。
理由は分からない。だが、主である晴明が命を下せば嫌でも話すだろう。晴明がその選択をするかどうかは、また別の話だが。
紅蓮はそこまで冷静に判断すると、無意識に額の金冠に触れた。
指先に感じるひんやりとした金属の温度。
何のために、それが存在しているのか。
そうして、彼はやっと、己の関心事に目を向けることができた。
あの天狐の身体に触れた時に感じた、微かな違和感。その正体をずっと探っていた。頼りない皮膚と肉と骨、それらの感触と、発される霊気の齟齬。ずっと不思議に思っていた、その答えがついに示されたのだ。
(できそこないの、天狐)
霊力も血も魂も、彼を形作っているほとんどの要素が声高に叫んでいる。彼は妖なのだと、天狐なのだと。なのにただひとつだけ、その中でたったひとつだけ、裏切りの声が大きく木霊していたのだ。
ヒトと同じ脆さで存在する、肉体が。
十二神将として現世に顕れた時からの記憶をつぶさに振り返ってみても、同じような例は見たことも聞いたこともなかった。普通妖はたとえ雑鬼であろうとも通常の物理法則では傷付けられない体を有している。その体に傷を付けられるのは、あまねく人にあらざるもの――そして一握りの霊能力者たちだけだ。
しかし、昌浩がそうでないのなら。
それは――