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あっ、なんか割とちゃんと動いた。よかったー。
というわけで先々週の遊戯王5D's107話の分かりやすい動画を貼りつけてみる。


で、その次に、こうなる。↓



「何のアニメだっけ…」と呟いたのもまだ記憶に新しいぞ。
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五月雨過ぎる中皆様如何がお過ごしでしょうか。綾羅です。
さて、本日は皆様にお願いしたきことがあり筆を執っております。
というのも、最近仕事が忙しく中々ブログ更新に手を割く余裕が出て来なくなりました。
合間合間に作品を書くことはできるのですが、コメントや拍手お返事に時間をかけることができなくなっております。
そこで、誠に勝手ながら、コメントと拍手に対する返信を打ち切らせて頂きたく存じます。
コメントと拍手を受け付けないわけではなく、あくまで返信ができない、という形です。皆様のコメント、そして拍手は大切に拝読させて頂いております。
書き込んで頂ければ必ず目を通しているので、ご心配なく。皆様の拍手、そしてコメントは私の活力です。お礼を申し上げるのはこちらの方だとも考えております。
ですが返礼申し上げるのが難しい状況になっているので、誠に申し訳ないのですが、返信をストップさせて頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。
(本音言うと、空気の読めない人が来たせいです。ごめんなさい)

【4/17 ふぁん様】
大好きです!これからも頑張ってください!≫
ありがとうございます…こんなしょーもない人間の書いた作品を大好きと言ってもらえるなど私は果報者でございます。完結目指して全速前進DA!

【4/18 悠様】
こんにちは。お邪魔しています。≫
悠さん、毎度コメントありがとうございます。私も似たような経験がありまして(笑)、周りに頼れ、相談しろというのは本当に大切な事であるとしみじみ痛感するばかりです。特に社会に出るとね! ほんと、相談大事ですよ……した方がいいですよ、ええ。周りに迷惑かかるし。こればっかりは実感しないと身に染みないかもしれないのですが、相談、大事です。
悠さんも相談できる方はいらっしゃいますか? 老婆心ながら申し上げますが、一度くらい、思い切ってやられた方がよろしいと思いますよ。……まあ相手によるかもしれないですが、大抵の人間は親切です。自分が潰れる前に、頼った方がいいですよね。原作でも、昌浩は周囲に頼りっぱなしじゃないですか。頼るのは悪ではないですよ。
……長文で失礼申し上げました。それでは。

長編・朧月夜、第八章(1)を更新しました。

いやー時間かかりまして申し訳ありません。その分、(2)はあと2週間ほどで準備できるのではないかと。思われます。多分このパートより文字数少なくなる…と思うのだが、清書したら増えてるかもしれないです。どっちだ。
さー次パートから久方ぶりの戦闘だわーい。っつっても丸一章分ぶりなだけだぞと今気がついた。……お話としてはそう久方ぶりでもないけど、書いてる人にとっては久方ぶりってことですね。この遅筆め。

 安倍晴明の住まう屋敷は下級貴族にふさわしくこじんまりとしたものだが、対して敷地面積は広い。南北に十五丈、東西に二十丈。実に六戸主分もの邸内のほとんどは庭と森に占められている。北東に鬱蒼と茂る森は立ち入りが禁じられているが、昌浩はよくその外縁部で眠っていた。
 雨避けと気温保持、虫避けの機能しか持たない小さな結界を築いて、その中で何刻も目覚めない。誰もが彼に触れられるが、一度眠りにつくと揺さぶっても張り飛ばしても一向に目を覚ますことはなかった。一日の大半以上を眠りに割き、時折目覚める彼に誰かが事情を尋ねると、彼は困ったような顔をして、ただ一言、「回復?」とだけ答えた。彼も己で理由が判らないような、そんな返答だった。
 五月も下旬に入り、梅雨も終わりかけて晴れ間が覗くようになった頃のこと。その日は珍しく風がひんやりとしており、陽射しばかりが眩しく熱かった。
 蔀戸を上半分上げて縫い物をしていた彰子はふと手を止めて、日向を見た。起床してきた昌浩が足を伸ばしてぼんやりと日光浴している。
 その眼差しはどこにも定まらず、白い雲の浮かぶ空に向けられていた。
「この前のお仕事って」
 互いに心地よかった沈黙を破り、彰子は切り出した。
「ん?」
「土御門殿に行ってきたの?」
「……うん」
 昌浩はことりと首を傾けて頷いた。怪訝な顔をしている。何故そんなことを聞くのかと思っているのがありありと読みとれた。
「章子様にお会いになった?」
「誰?」
「中宮様よ。私の……異母姉妹に当たる方なの」
 昌浩はちょっと目を見張り、「そうなの」と相槌を打ってから、首を振った。
「会ってないよ」
「中宮様はお加減がよろしくないそうだけど…それは、誰かに狙われてらっしゃるせいなの?」
「体調がよくないっていうのは確かだけど」昌浩はちょっと言葉を切った。
「彰子は誰から聞いたの?」
「一ツ鬼たちが、」
 すぐさま昌浩がむっとして、「あいつら…」と呟く。彰子は慌てて手を振った。
「ずっと前から教えてくれるのよ。仲良しなの。退屈だろうって、都で起きるお話を聞かせてくれるの。怒らないであげて」
 昌浩はむすっとしたままだったが、不承不承という様子で頷いた。
「あの子たちから土御門殿で変異があったって聞いたの。露樹様も、この前吉昌様は土御門殿に呼ばれたのだと仰ってらしたわ。……ねえ、何が起こっているの? 章子様は無事でいらっしゃるの?」
「……晴明からは何も聞いてないのか?」
 彰子はかぶりを振った。晴明からは何も聞かされてはいない。あの優しい大陰陽師は彰子にいらぬ心配をかけまいと考えているのだろう、この邸に移り住むようになって半年以上経つが、晴明の関わっている事件に関して彼自身から事情を聞いたことはなかった。
 そう、と昌浩が嘆息する。
「じゃあ、俺からは伝えられないよ」
 思わず彰子が腰を浮かせた。
「どうして?!」
「俺は晴明の式だもの。晴明の意にそぐわない行動は取りたくない」
「そんな……」
 どうしてもなの、とか細く声が震える。針と糸を取り落として、彰子は手を握りしめた。
 天一や朱雀に訊いても答えはもらえなかった。彼らは困った顔をして、晴明から答えを得るようにと繰り返すばかりだった。だが晴明に子細を尋ねても、おそらく全てを説明してもらうことはできない。彼は限られた真実のみを提示するのだろう。
 彰子は真実を知っても何もできない。彼女は無力だ。
 過ぎた知識が彰子の心を苦しめることを晴明は知っている。だからあえて真実を隠す。皮肉にも、彰子は頭の良い少女だった。己が苦しむであろうことも、それを晴明が気遣って真実を話さぬことも理解していた。
 それでも章子の境遇を気にするのは、それが彼女の義務だからだ。
 細い肩を落としている彰子から、昌浩はふいと目を逸らした。日向で伸ばしていた足を胡座に組む。晴れた空を見上げながら、ぽつりと独り言のように呟いた。
「でも、お願いは聞けるな」
「……え?」
 悲痛に彩られていた端正な面立ちがはっと上げられる。それを振り返り、昌浩は悪戯っぽく片目を瞑った。
「彰子は俺にどうしてほしいのか、言ってごらんよ」
「あ……」
 彰子に中宮に関する事情を語ることは禁じられている。だが、彰子からの頼みを断れという命令は受けていない。
 これも晴明の思惑の内かもしれなかった。あの老獪な老人は、いつだって常人の一歩先を行っている。彰子の不安を解消するために、きっと彼はこの道を指し示していた。
 安堵からぺたりと座りこんで、彰子は手中の衣を握りしめた。喘ぐように言葉を絞り出す。
「章子様を…、あの方を、」
 代わり身となった、彼女を。
 彰子が続けようとした、その時だった。
 突如昌浩が目を見開いてがたりと立ち上がる。訝しげに見上げる彰子の視線も気づかないまま、彼は蔀戸越しに東の空を仰いでいた。その唇から微かに音が零れ落ちる。
「そんな」
「――昌浩?」
 かけられた声も耳に入っていない。
 昌浩はただ一つの感覚を追っていた。それ以外の知覚を閉じていた。彰子が感じることができないものを、彰子が持たざる知覚で昌浩は感じとっていた。ずっと繋がっていたものが断ち切られた、その触感が指を震わせていく。伝播した震えは髪の毛を逆立たせ、うなじをちりちりと灼いた。
 黒髪を翻して、すぐに彼は駆けだした。
「晴明!」
 晴明の自室は間近だった。飛び込んで叫ぶと、主は既に異変を看破して立ち上がっていた。
「結界が破られた。中宮が危ない」
 晴明は異変を感知していた、だが何の異変かまでは分かっていなかった。手短な説明を受けた晴明はさっと顔色を変えて、敵の名を上げた。
「凌壽ですか」
「多分、」
 昌浩は返し、すぐに言い直した。
「いや、きっと」
 丞按では、あの結界は破れない。たとい凌壽の力を借りたとしても不可能だ、それだけの強度で織りあげた結界だった。
 ただ一人凌壽だけが、あれを打ち崩す可能性を持っていた。手段と言いかえてもいいだろう。けれどその可能性は低いと思っていた。何故なら凌壽は晶霞に対してそれを使うものだろうとばかり考えていたからだ。
 奴が『できそこない』と評する自分に対してここまで力を入れるとは、考えてもいなかった。
 一人歯噛みする昌浩に気づかず、晴明は神将を召還した。
「護衛に付いている青龍が心配じゃ。――紅蓮、勾陳、六合!」
 険しい顔で呼ばれた名に答え、瞬時に彼らが顕現する。
「土御門殿へ。中宮をお守りせよ」
「了解した」
 短い応えと共に神将たちの姿がかき消える。昌浩は後悔を振り払い、その後を追おうとし――不意に振り返って、主をじっと見上げた。
「どうなされた」
「……晴明」
 昌浩の手が伸びる。その指が縋りつくように、晴明の袂を掴んだ。
「もし、――もし天珠が手に入ったら」
 強ばる喉から振り絞られた声は、みっともなく震えていた。
「すぐに使ってください。天命を守って、晴明」
「……昌浩殿」
「お願いです。約束して」
 濡れた黒曜の瞳が晴明を見上げていた。彼が己より年を重ねている生き物であることを知っているのに、ちっともそう見えないことが不思議だった。昌浩は晴明の末孫より幼い見かけで、本当に、成人したばかりの子どもにしか見えなかった。今にも滴が零れ落ちてしまいそうな双眸と取り縋る指、――それらを晴明は払いのけられなかった。
 何故、彼はここまで自分に執着するのだろう。
 天狐の同族意識とはここまで強いものなのだろうか。こんな風に、直接血の繋がらない混血の眷族にまで彼らの慈悲は与えられるものなのか。その命を賭してまで救おうとする情とは、どこまで深いものなのだろう。
 晴明は一瞬視界を閉ざした。が、すぐに決意した眼差しを覗かせた。
「行ってください」
「晴明…!」
 上がった声はまるで悲鳴のようだった。いや、悲鳴であると晴明が思いたくなかっただけで、本当は悲鳴だったのかもしれない。それでも彼が何かを言い募る前にその肩を押す。
「中宮をお守りせよ。命令じゃ」
 言霊に打たれ天狐の背がびくりとはねる。袂から指が外れる。代わりに昌浩は胸元を握りしめて、喘ぐように呼吸した。
「……やくそく、してください」
「できかねます」
「どうして…!」
 全身を拘束する命令に逆らい、昌浩はその場から動こうとしなかった。悲痛な叫びが胸を打つ。しかし晴明は首を振って拒絶した。
「あなたが帰ってきたら、聞きましょう」
 唇を噛みしめ、昌浩は目を見開いた。両者の間で数拍睨み合いが続く。気迫は共に劣らなかったが、先に視線を逸らしたのは天狐の方だった。
 彼はもう、命を受けている。
 勢いよく顔を背けるなり、昌浩は足音も荒く妻戸をくぐった。
「術は、」振り向かないまま彼が言い置く。
「絶対に使わないでください」
 簀子から地面に飛び降りる、その背を晴明は黙って見送った。

 庭に降りるなり駆け出そうとする昌浩を呼び止める声があった。
「昌浩!」
 見上げた先で彰子が身を乗り出している。高欄を掴む指は白くなっていた。晴明との会話を聞いていたのかも知れない。不安に揺れる瞳が、お願いと叫んでいた。
「守ってあげて。……助けてあげて」
 誰か、とは告げられなかった。けれど一体誰を指し示しているのかは間違いなく理解していた。僅かの後に、昌浩は頷いた。
「……わかった」
 返答は短かった。それだけですぐに彼は駆け出していく。大声で太陰の名が呼ばれ、風が巻き起こった。
 彰子は両の手を握りしめると、祈るように跪いた。

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 土塚理弘先生を激しくリスペクトする初心者デュエリスト。腐女子の前にオタク。最近は遊戯王にハマっています。
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